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オックスフォードの魅力

Oxford 大学

Oxford 大学って何?

英語圏最古の大学、オックスフォード大学。誰しもその名を一度は耳にしたことがあるはずです。オックスフォード大学は英国オックスフォード市にあり、8世紀以上に渡り世界のアカデミズムをリードし続ける、世界を代表する大学です。オックスフォード大学というのは、独立した自治権を持つ44のカレッジ(正確には38のカレッジと6つのパーマネントプライベートホール(PPH)と呼ばれるキリスト教系の教育機関)の連合体を指しています。学生は全てどこかのカレッジに属し、そこが学生生活と学問的修練の場となります。カレッジとは別に、教育組織としての学部・大学院は大学の管理下にあり、大学としての講義やプログラムを運営しています。大学とカレッジ、この2つの組織の有機的な働きが、オックスフォード大学の教育を特徴づけていると言えます。

大学の役割

試  験試験コースおよびシラバスの決定、試験の運営および学位授与を行います。どのカレッジに属していても専攻が同じであれば、同じコースをとっていることになります。大学は勉学に必要な施設(実験室、講堂、図書館、博物館、コンピューターセンターetc.)を提供します。

学  部学部4つの研究分野(Division)の中に学部(Faculty)があります。大学が運営する講義やセミナーを、同じ学部のコースをとっている各カレッジからの学生が受講します。特に科学系の専攻学生は、大学が実施する講義(多い時は週10回)やラボセッション(週2〜3回)の受講が中心です。一方、文系の学生は、よりカレッジに基盤を置いた学生生活となります。

スポーツ、学生活動 スポーツ、学生活動 学問分野だけでなく、学生の課外活動の場を提供するのも大学の役割です。ボートレースに代表されるスポーツ試合、政治家の登竜門とされるディベートクラブ、その他演劇、音楽、ジャーナリズムなど、学生が学問以外の世界を広げられる場となっています。

カレッジの役割

学生はオックスフォード大学の生徒であるのと同時に、カレッジにも所属します。生活の基盤はカレッジ中心となるので、むしろどのカレッジの学生かということの方が重要です。大学に比べるとカレッジは規模がずっと小さなコミュニティーで、学生数は学部と大学院を合わせて大体200名〜500名、最大のSt. Catherine’s Collegeでも学部・大学院生合わせて840名です。学生はカレッジ内の寮に教員とともに起居し(学部の1年目は全員が寮に滞在します)、学問の修練に励みます。各カレッジはそれぞれが独立した自治組織であり、独自の判断で入学者を選抜し、勉学に必要な施設や最良の学習手段を提供しています。

オックスフォード大学の学生数(2018年12月現在)

学部生 11,930名 (49%)
大学院生 11,813名 (49%)
その他  556名 (2%)
合 計 24,299名

入学の審査 < 学部課程 >

どうやったらオックスフォード大学に入学できるの?全世界から優秀な学生を集めるオックスフォード大学。学部への入学志願者の選抜方法をみてみましょう。

入学の基準

大学が認定する中等教育(高校段階)の学力を証明できる、以下のような資格。※日本の高校卒業資格だけでは基準を満たせません。

学力を証明する資格の例

  • Aレベル試験(イギリスの統一試験)で3科目以上の科目を修めており、成績の目安はAAA〜A*A*A。専攻科目により、Aレベルで必要な科目の条件がつく場合があります。
  • 国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)試験において、38〜40ポイントのスコア。

英語力を証明する試験の例

  • IELTS 7.5以上(全ての項目で7.0以上)
  • TOEFL iBT110以上 (各項目の最低基準: Listening 22, Reading 24, Speaking 25, Writing 24)
出願方法

入学前年の9月1日〜10月15日の間にUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)へオンラインにより願書を提出します。UCASはイギリスの大学出願の窓口で、希望する大学のコースを5つまで同時に出願できます。 ただし、オックスフォードまたはケンブリッジ大学を希望する場合は、両大学の中から1コースのみしか出願ができません。願書の中で特に重要なのは、自己紹介欄(Personal Statement)で、志望動機や専攻希望分野に関する研究意欲など、単なる学歴書以上に自分をアピールできる場所となります。 出願するコースによっては2000語以上のエッセー提出や、筆記試験が課せられる場合もあります。

面接試験(Interview)

一般の大学より願書の締め切りが早いのは理由があります。それは、毎年12月中旬、応募者の中から選抜された志願者を集めてオックスフォード大学独自の面接試験を行うからです。これは学問的素養を有し、それを活用できる人物かを見極めるのが目的で、一般的にはインタビューを招聘したカレッジで行われます。内容は、アカデミック分野や入試担当など複数のチューターによるインタビューです。日本のような一発勝負の筆記試験とは異なり、専攻分野に関係する学力と発想力をあらゆる角度から試すもので、暗記式の勉強ではとても太刀打ちできません。試験日には前日からカレッジの寮の滞在し、他の受験者と寝食を共ににします。ここでのふるまい方やマナーなども、採点の対象になっている…とか。

【面接の質問例】
政治専攻
・ 「政府」とは何か定義せよ。我々はなぜ「政府」が必要なのか。
・ 「権力」と「権威」の違いは何か。
哲学専攻
・ 哲学的質問の例を挙げよ。
・ (机を指差して)これは何か? 哲学的に説明せよ。
英文学
・ 20世紀で最も重要な文学作品は何か。
・ イアーゴー、オセロ、彼らは聞き上手であったか。
一般
・ ギャップイヤーをどう過ごす予定か。
・ あなたを入学させるべき理由を3つ挙げよ。
教育スタイル・学位制度
学期

10月〜6月までの3学期制。各学期は8週間と短いのですが、学生に言わせると、8週間が限界とか…。学期中の学部生はアルバイトも禁止で、ひたすら学業に専念します。 ただし医学・科学系や一部の大学院コースにおいては学期期間が長く設定されています。

≪2020/2021年度の学期≫
第1学期 (Michaelmas Term)2020年10月11日〜12月5日
第2学期 (Hilary Term)2021年1月17日〜3月13日
第3学期 (Trinity Term)2021年4月25日〜6月19日

チュートリアル(個人指導)

オックスフォード大学の教育を特徴づけ、その高い学問的水準を維持し続けている理由は、チュートリアルシステム(個人指導方式)による授業にあります。全ての学生には担当の指導教員(チューター)がつき、毎週与えられたテーマについてリサーチをし、エッセーを書いてチュートリアルに臨みます。チュートリアルは週に1回、1時間程。学生は1人〜4人で、自分の意見を主張したり、別の考えを受け入れたりしながら、深い議論を行います。所属するカレッジに専門のチューターがいない場合は、別のカレッジへ出向いて受けることもあります。大学で行われる講義やセミナーに出席するのは、このチュートリアルを補完するものとして考えられており、言い換えれば、講義への出席が直接卒業に結びつくことはありません。日本やアメリカのような、科目ごとに単位を加算して合計単位を目指す方式ではないのです。

卒業してめでたく学位を手にするためには、1年生の終わりと、3年生の終わりに行われる2回の試験にパスしなくてはなりません。何が出題されるのかわからない試験に備えて、チューターと意見をぶつけ合い、考える力と発表力を養うのがチュートリアルです。オックスフォード大学のチュートリアルの厳しさは有名で、準備のための徹夜はあたりまえ、前日は緊張で眠れない夜を過ごす学生も多いとか。

学位制度

オックスフォード大学の学部は3年間です。3年目の終わりに行われるFinalsと呼ばれる卒業試験の結果により、学位(BA=Bachelor of Arts)が与えれますが、成績によって与えられる学位もランクづけされています。

First Class Degree
Second Class Degree (upper or lower)
Third Class Degree
Pass Degree

学部生が取得した学位のクラスをポイントに換算したものが「Norrington Score」。これをもとにスコアの得点率をカレッジ別にランキングしたものが「Norrington Table」です。

≪2018/2019年度 Norrington Table 上位5カレッジ≫

College Score Rank
Merton 78.82% 1
St Catherine's 77.93% 2
New College 77.90% 3
Magdalen 77.71% 4
Mansfield 76.88% 5
学部と大学院
学生生活

オックスフォードの在籍学生数は約2万4千人、学部生11,930人、大学院生11,813人で男女比は概ね半々です。授業はチュートリアル中心の非常にハードな内容にもかかわらず、ドロップアウト率は全体の1.3%(2017年の調査結果)。これはイギリス全国平均の7.4%に比べると非常に少ない数字となっています。言い換えれば、英国の最難関大学であり、入学生は十分ふるいにかけられているということでしょうか。

専攻分野でみると、学部生では57%が文系・43%が理系、大学院では、59%が文系・41%が理系のコースで学んでいます。学部の入学志願者数は1976年には6,300名だったのが2018年には21,500名(合格者は3,200名)となり、ここ40年で志願者は約3.4倍に増加しています。

大学院

大学院への入学志願者は世界各国から毎年2.65万人、在籍する院生の63%はイギリス国外のからの留学生で占められています。学部段階では、新入生の選別は各カレッジに任されていますが、大学院はオックスフォード大学が審査します。大学院では、世界のトップの学者、学生を集めようというポリシーが貫徹されています。学部教育を行うカレッジと大学当局にはよい意味での緊張関係があり、それがばねになって世界の名門大学の地位が保たれているといっても過言ではないでしょう。

院生の54%が調査・研究による学習(Reserch)を、46%が授業中心で指導をうける(Taught Course)学習を行っています。また、大学では新たに、既存の学問分野を広範囲に横断するような、講義を主体とした修士学位取得コースを新設し、学生や企業のニーズに応えています。

授業料・学部 (2020年入学者)

専攻 イギリス & EU圏の学生 留学生
文系 £9,250(約130万円) £25,740(約360万円)
科学系 £9,250(約130万円) 〜£36,065(約500万円)

大学の財政

2018-2019年 歳入額大学の歳入総額:£2,450.1 million(約3,430億円)

£624.8 million(約875億円)は研究助成収入、£193.1 millionは政府の助成金、£354 millionが授業料収入、£1,061 millionがOUP(大学出版局)を含むその他の活動による収入、£104.6 millionが投資収入。

カレッジの歳入総額:£493 million(約690億円)

2018-2019年 基礎資産 大学の基礎資産:1,200 million(約1,680億円)
カレッジの基礎資産:4,900 million(約6,860億円、36カレッジの合計)。各カレッジはオックスフォード市内の一等地を中心にたくさんの不動産を所有する、オックスフォード市有数の大地主。オックスフォード市はロンドン市と並び英国で最も不動産価格の高い地でもあり、それが各カレッジの力の源泉ともなっています。

前にも述べたように、オックスフォード大学内では、自治権を認められたカレッジと大学本部の間に常に緊張関係があります。学位の授与権は大学(University)に移っているため、カレッジからすると時として大学は彼らの自治を侵す妨害者のように感じられることもあるようです。一方大学はカレッジのように豊かな伝統的資産があるわけではなく、様々な収入源を自ら考えなくてはなりません。外部スポンサーからの研究助成金額はイギリスで最も多く、またOxford Universityという商標権を使い、別会社(Oxford Ltd.)で大学グッズを作ったりしています。

留学生

オックスフォード大学のコミュニティは非常に国際的です。教員の41%は100ヶの国や地域からオックスフォードに来ています。また、留学生は150の国と地域から集まっており、活発かつ多様な学生コミュニティを形成しています。全学生数24,299名中43%が留学生です。

留学生数で最も多いのがアメリカ1,736名、次いで中国・香港1,068名、ドイツ739名、カナダ418名、インド307名と続いています。アメリカ人学生が際立って多いのは、サイエンスに強い大学はアメリカ国内にもたくさんありますが、人文・社会科学の分野ではオックスフォード大学に匹敵する大学を見つけられないからかもしれません。確かに、800年間の稀覯本などの研究資料を集めた大学など、他の場所でも見つけることは難しいでしょう。またローズ奨学金という100年も続く奨学金制度によって、アメリカ(実際は世界の英語圏の学生たちを対象としている)のエリートたちがオックスフォード大学に集まる事実も見逃せません。アメリカのエリート学生(特にアイビーリーグ大学群)には、オックスフォード大学は格別な人気があります。